「格安SIMにしたいけど、情報を集める時間がない」
「調べるのが面倒くさい」
「料金設定やプランが多すぎてよくわからない」
という方のために、超ザックリと格安SIMで毎月のスマホ代を安くするコツと具体的な手続きの流れをご説明させて頂きます。
- 格安SIMを利用している私の感想
- 格安SIMとは?
- 使い方
- 最短で契約する方法
- 契約時にかかる費用
- 今まで使用していた大手キャリアのスマホをそのまま使用
- SIMロック解除はネットで申し込むと手数料が0円に!
- docomo回線の格安SIM
- au回線の格安SIM
- ナンバーポータビリティ(NMP)はできる?
- APN設定のやり方【アンドロイド】
- 申し込みの手順
- SIMが届くまでにかかる時間
- 手順のまとめ
- データの引き継ぎ方法
- 格安sim会社の通信速度に差はある?
- 通信エリアは大手キャリアと同じ
- 体験談:月980円の余計なオプションなしプラン
- 省けるオプションプラン
- お金がない(貧乏)なのに携帯代を節約しないのは損すぎる
格安SIMを利用している私の感想
私は現在月1600円の格安SIMプランに加入しています。
速度は速くないですが、ラインやメール、ちょっとした情報検索の範囲では十分使えています。
新しくSIMフリー用端末を購入せずに、今まで使用していた大手キャリアの端末にSIMカー ドを差し替えて利用しています。
格安SIMとは?
ドコモやソフトバンク、auなど昔ながらの大手の携帯会社ではなく、MVNOという会社が低価格で提供している通信回線、仕組みのことです。
一言で言うと、大手キャリア(ドコモやauなど)から、通信回線を間借りしている会社です。
通信領域を大手キャリアから借りている分、設備投資費用などが安くすみ、利用者に低価格で通信サービスを提供できる、ということです。
使い方
SIMカードという小型のチップのようなカードを、お手持ちのスマホ*1の指定の場所に差し替えれば、すぐに使えるようになります。
耳栓との比較↓
スマホのスロット(差し込み口)のサイズにより、SIMカードの対応サイズも異なります。(写真はナノSIM)
最短で契約する方法
- MVNO会社(後ほど記述します)と契約。
- MVNO会社(格安スマホ会社)から郵送されくるSIMカードをスマホの指定の場所に差し込む。
- APN設定(簡単)をして利用開始!!(∩´∀`)∩
料金は、月1回、クレジットカードまたは口座引き落とし。
契約時にかかる費用
- SIMカード料金(数千円程度)
- 初回のみ手続き料金(数千円程度)
- MNPの場合は、転出費用(数千円程度)
各社により料金は異なります。 キャンペーン時は無料の場合もあるので、ねらい目。
今まで使用していた大手キャリアのスマホをそのまま使用
少し面倒ですが、解約さえできればサクサク進められます。
- 乗り換え先のSIM会社のプランを検討後、契約する。
- SIMロック解除&キャリアで解約手続きをする。
私はドコモでしたが、あっさり解約できました。
受付のイケメンお兄さんに 「それではまた、機会があればぜひお会いしましょう!今までありがとうございました!!」 と丁寧にお礼を言われました(; ・`д・´)いい会社だなドコモ。
リッチ層に昇格できたら、また戻ってきます♡
窓口に伝えることまとめ
- 「解約手続きをお願いします」
この一言だけでOKです。
SIMロック解除はネットで申し込むと手数料が0円に!
店頭でSIMロック解除を行うと手数料が3000円程かかりますが、ネットから解除申請を行うとゼロ円になります。
無料でSIMロック解除できる条件 | |
ドコモ | 分割100日以上、一括は即日、解約日から100日以内 |
au | 181日以降、解約日から90日以内 |
ソフトバンク | 181日以降、解約日から90日以内 |
3社共通条件 | ネットワーク制限中ではない |
↑スマホだと横にスクロールできます。
2014年以前に発売された機種は、店頭での解除になります。
※その他、各キャリアにより条件が加わることもあります。
契約状況やキャリアにより、SIMロック解除ができない場合もあるので、事前に可能かどうか、問い合わせすることをおすすめします。
同一回線なら解除不要
ドコモ端末からドコモ回線の格安SIMへ乗り換え、など端末と回線が同じ系列の場合は、解除しなくてもそのまま使えます。
【解除不要の例】
- ドコモの機種⇒ドコモ回線のMVNO
- auの機種⇒au回線のMVNO
- ソフトバンクの機種⇒ソフトバンク回線のMVNO(まだ少ない)
注意点
SIMロック解除をしても、対応周波数帯が各キャリアの回線により違うため、使えない機種もあります。
必ず公式サイトの動作確認済み(対応機種)を確認してから、申し込みましょう。
また、au回線のMVNOの場合、音声通話の方式が特殊なため、SIMカードはマルチSIMを選びましょう。
一番手っ取り早いのは、機種の型番と希望プランをメールか電話でサポートセンターに伝え、選ぶべきSIMカードを教えてもらうことです。
または↓こちらの記事をご覧頂ければ、サクサク契約手順がわかります。
docomo回線の格安SIM
- 楽天モバイル
- OCN モバイル ONE
- DMM Mobile
- イオンモバイル
- U-mobile
- NifMo
- mineo (Dプラン)
- BIGLOBEモバイル
- LINEモバイル
- IIJmio(タイプD)
- nuroモバイル
au回線の格安SIM
- mineo
- UQモバイル
- LINEモバイル
- BIGLOBEモバイル
- 楽天モバイル
- IIJmio(タイプA)
などなど。他にもいくつかありますが、人気の会社をピックアップしてみました。
MVNO会社から到着したらSIMカードをスマホに差し込み、利用開始!
ナンバーポータビリティ(NMP)はできる?
できます。 やり方もとても簡単です。
各社対応しているので、以前のキャリアの電話番号(080-や090-、070-からはじまるもの)を変更せずに、SIMフリースマホへと移行できます。
ただし、解約するキャリア側から請求される発行手数料に加えて、乗り換え先のSIMフリー会社からも事務手数料等をとられます。
mnpにかかる費用は合計5千円位になることが多いです。
キャリアで長期契約をしている場合は、中途契約解除料金もかかる場合があるので、調べてみてくださいね。
NMPの手順
- 乗り換え前のキャリアの専用ダイヤルに電話し【NMP予約番号】を発行します。
- 取得したNMP予約番号を、乗り換え先のSIMフリー会社に申告(契約画面で入力)すれば、電話番号移転の完了です。
各キャリアの専用ダイヤル
各キャリアの電話番号 | |
ソフトバンク | 0800-100-5533 |
ドコモ | 0120-800-000 |
au | 0077-75470 |
NMP予約番号の有効期限は、おおよそ10日以内です。
有効期限が少なくなると、新規契約ができなくなることもあるので、取得後は早めに手続きしましょう。
NMPで乗り換え完了までの流れまとめ
- 予約番号取得
- SIM会社へ申請&プラン契約(MNP転入)
- 配送、受け取り
- SIMをスマホに差し込み利用開始!(APN設定あり)
- 回線切り替え手続き(各MVNO会社のマイページから)
- 電話番号を維持したままスマホ復活!
回線切り替え手続きは公式サイトのマイページから自分で行います。
たいてい専用の切り替えボタンをポチッと押すだけなので、簡単です。
切り替え直後30分位は、電話が不通になる可能性があります。(夜間は受付不可)
回線切り替え作業は、NMP以外(新規、電話番号を引き継がない場合)は不要です。
※クレジットカード以外の決済が不可の会社が多く、稀に契約審査に落ちることあります。
APN設定のやり方【アンドロイド】
SIMをスマホのスロットに差し込んだ後は、APN設定というアクセスポイントとMVNO業者名の指定をします。
最近のスマホでは、すでに主要のMVNO会社が登録されていて、ポチッと選択するだけで完了します。
設定⇒【もっと見る】をクリック
【モバイルネットワーク】をクリック
【アクセスポイント名】をクリック
契約した会社名を選択。
もし一覧に契約した業者が出なくても、SIMカードと一緒にAPN設定の方法が記載された説明書が送られてくるので、書かれた手順通りにやれば簡単に設定できます。
申し込みの手順
契約はネットなら10分程度で終わります。
店頭の場合は、待ち時間+店員さんとの取引で30分から数時間程度かかります。
【必要なもの】
- 本人確認証(運転免許証、保険証、パスポートなど)
- クレジットカード
の2点を用意します。
(データSIMのみ契約の場合は、本人確認証が不要の場合もあります)
支払い方法は、ほとんどの格安SIM会社ではクレジットカードしか使えません。
中には口座振替に対応している会社もありますが、条件や手数料がつく場合が多いです。
デビットカードなら使用できる可能性もあるので、クレジットカードがない方は、手持ちのデビットカードが使えるかどうか問い合わせしてみることをおすすめ致します。
【ネットで申し込みする場合】
- ご希望のプランを選択
- 対応機種を確認
- スマホに差し込むSIMカードの種類を選択
- 個人情報入力(運転免許証のアップロードなど)
- 完了!
という流れです。
各社の公式サイトでは、動作確認済み端末と対応SIMカードを確認できるので、必ず手持ちのスマホで使えるかどうか確認しましょう。
【店頭の場合】
実店舗がある会社の場合、店頭で申し込むことも可能です。
店頭では大手キャリアの契約の流れとほぼ同じです。
電気店などで契約する場合は、パッケージのみと、SIM契約込みの2種類があります。
パッケージのみの場合は、後日、自分でネットから契約しなければなりません。
SIM契約込みの場合は、その場で契約も完了します。
店頭申し込みの場合は、余計なオプションや割高プランに薦められるがまま入ってしまわないよう注意が必要です。
またネット申し込み限定のキャッシュバックや初期費用無料特典も受けられない場合が多いので確認しましょう。
SIMが届くまでにかかる時間
早い会社で翌日には届きます。
私も以前、SIMカードの新規契約とプラン変更で、何度かSIMカードを交換しましたが、どれも申し込みをした翌日に届きました。
キャリアを解約しても、乗り換え先のSIMカードが届かないと通信手段が確保できません。
発送が早いのは、そこら辺も配慮してのことだと思います。
手順のまとめ
大手キャリアの端末をそのまま格安SIMで使用するのか、端末ごと新しく買い換えて利用するのか、によって方法がわかれます。
キャリアで使用していた端末をそのまま使用
- SIM会社でプランを選択し契約。
- キャリアの解約手続き、SIMロック解除手続きをする(SIM会社がキャリアと同じ回線(ドコモ系かau系)の場合はしなくてもOK)
- SIMカード到着後、簡単な設定(APN)をして利用開始!
電話番号を引き継いで(NMP)使用したい場合
- SIMロック解除を行う(SIM会社がキャリアと同じ回線(ドコモ系かau系)の場合はしなくてもOK)
- NMP予約番号を取得する。
- 乗り換え先のSIM会社に予約番号を申請する。
- SIM到着後、簡単な設定(APN)をし、利用開始!
端末は新しく購入する、またはすでに用意している
- SIM会社でご希望のプランを選び、契約。(端末とセットのプラン、またはSIMカードのみから選びます)
- SIM到着後、簡単な設定(APN)をして、利用開始!
端末とセットのプランの場合、SIMカードが設置、設定済みで送られてくることが多いです。
そのため、設定なしですぐに使えます。
データの引き継ぎ方法
アドレスなどの端末データ、アプリの引継ぎ設定もしておきましょう。
端末を変えると、ラインのトーク履歴が消えてしまうことがあります。
トーク履歴も引き継ぎたい場合は、バックアップの設定をしましょう。
ライン以外のデータ移行方法
アンドロイドは、⇒JSバックアップを使えば、大抵のデータは移行できます。
iPhoneは⇒iCloudを利用してデータを移行します。(itunesは移行不可なのでパソコンから復元します)
格安sim会社の通信速度に差はある?
どこの提供業者がいいのか?
品質を比較したくなりますが、格安SIMは基本的に大手キャリアの回線を借りているため、通信の質に基本的に差はないはず、です。
スマホがLTEに対応していれば、今まで通り高速通信も可能なはず、です。
しかし、現実は違います。
私の実感からして、通信速度は確実に遅くなります。
契約する会社によって異なりますが、通信速度の速い会社はごくわずかです。
ほとんどが大手キャリアの通信速度の5分の一位の速度になると覚悟しておいた方がいいです。(準キャリアを除く)
遅くなる原因には諸説ありますが、購入者が調べてもどうにもならないことなので、気になる方は速いと評判の会社を選ぶのがおすすめです。
または、スマホはメールやライン、たまにググる程度なので遅くてもOKな方は遅くても安い会社を選ぶ方がお得です。
速度を詳細に調べたい方は、 回線の帯域幅による通信速度の差など、 通信速度のデータ観測をしている詳しいサイトが沢山あります。
気になる方は、そちらを参考にされることをオススメします。
通信速度が比較的速いと評判のSIM業者一覧
- UQモバイル
- ワイモバイル
- mineo
- BIGLOBEモバイル
- U-mobile
- NifMo
- 楽天モバイル
- リンクスメイト
- LINEモバイル
- IIJmio
「それどこ?」と思う位、色々な業者が、色々なサイトで候補に挙がっています。
私はこの中のいつくかの業者を利用したことがありますが、思った程早くない業者(むしろ遅い)もありました。
私の実感では、UQモバイルは文句なく速いと感じました。
レビューや口コミをみてもUQモバイルとY!モバイルの2社が速いという意見が多いです。
ただし他の会社がダメということもなく、それぞれ特徴がありメリットもあるので、ご自身の求める条件に合わせて選ぶことをおすすめします。
通信エリアは大手キャリアと同じ
大手キャリアの通信を利用しているため、通信エリアもキャリアと同じです。
お住まいに地域に対応しているかどうか、必ず公式サイトでチェックしましょう。
体験談:月980円の余計なオプションなしプラン
私は以前、月980円の、シンプルなプランを利用していました。
個人的な感想では、月々980円程度のプランは、メールやライン、ツイッター、グーグルマップ、検索程度の利用なら十分カバーできます。
ただし、動画やアプリを頻繁に使う場合は、容量と速度が心配になります。
容量は、3Gのプランがスタンダードで人気です。
容量3GBでできること
- youtube約6時間以上(画質による)
- ホームページ10300回以上
- ライン(音声通話)約100時間
- グーグルマップ 約141回(一回10分程度の利用)
ただし、直近3日間で上限まで使いすぎると、お仕置きモードになり、通信速度が恐ろしく遅くなります。
家にwifi環境がある方や、動画やオンラインゲームをがっつりやらない方なら3GBで十分だと思います。
省けるオプションプラン
オプションは省いても問題ない場合があります。 利用目的に応じて選択しましょう。
電話番号付きプラン(080・・で始まる番号)
登録無料の通話アプリ、スマートトークに申し込めば、050・・から始まる電話番号をGETできます。
通話した分のみ料金が発生するので、通話しなければ毎月の支払いはゼロ円。
通話はラインやスカイプのみ、という方向け。
注意点として、電話番号がないと、「フリーダイヤルにかけられない」「警察(100当番)にかけられない」などの弊害もでます。
SMS(スマホ、携帯間でメールを送れる機能)
スマートフォンに直接メッセージを送れる機能ですね。
一見いらないように感じますが、ラインなど各種アプリの個人認証に使われることも多いため、ないと意外と不便です。
無料音声通話プラン
「ラインあるし・・固定電話等にかけたい場合のみスマートトークで対応すれば十分」という方は必要ないでしょう。
逆にラインやスカイプ以外で通話する方は、電話料金節約のために入っておいた方が無難です。
そのまま電話すると30秒20円が基本なので、毎日3分電話するだけで、月3600円にもなってしまいます。
格安SIMの無料通話プランは色々ありますが、毎回10分かけ放題オプションで月800円位が多いです。
お金がない(貧乏)なのに携帯代を節約しないのは損すぎる
以前、貧困特集の番組に出演していた女子高生が、スマホ代を月8000円支払っているのを観て、
「月にスマホ代8000円も払えるなんて貧困じゃない!」
なんて声が上がっていたようですね。
多分その女子高生は格安SIMというシステム(サービス)のこと自体知らないのではないでしょうか。
「なんとなく聞いたことあるけど、なんかややこしそうだし?面倒くさいし、このままでいいや(・´з`・)」
という感じでなんとなく、使い続けているのではないでしょうか。
月々のやりくりに余裕のない人こそ、真っ先に携帯料金の見直しをするべきだと感じます。
月々のスマホ代が8000円だとすると、2000円まで下げられるのですから。
毎月6000円以上浮けば、他に色々なことができますし貯金にまわすこともできますね♪
※当記事の価格、プランは現時点(2019年6月15日)までのものです。価格やプランは変更されます。詳細は必ず公式サイトまたは店頭にてご確認ください。
*1:ドコモなど、一部の機種では差し替えできない場合もあります。各MVNO会社のHPで調べることができます。